序章 文学の高峰に立って | 第1-23页 |
1、創作状況と先行研究 | 第10-14页 |
2、中国における翻訳、研究の現状 | 第14-16页 |
3、問題意識 | 第16-17页 |
4、研究の視点 | 第17-23页 |
第一章 繰り返される方法 | 第23-50页 |
第一節 トリックスターとグロテスク?リアリズム | 第23-35页 |
1、トリックスターである主人公 | 第23-27页 |
2、グロテスク?リアリズムのイメージ?システム | 第27-35页 |
*不具と畸形 | 第27-31页 |
*カーニバル性 | 第31-35页 |
第二節 さまざまな引用 | 第35-50页 |
1、既成文学からの借用 | 第35-39页 |
2、直接引用 | 第39-50页 |
*西洋詩人の作品 | 第41-43页 |
*外国作家の小説や論説 | 第43页 |
*『聖書』を初めとする宗教的内容 | 第43-45页 |
*大江氏本人の創作 | 第45-50页 |
第二章 作家の視線 | 第50-75页 |
第一節 作家の自己言及癖 | 第50-63页 |
1、手法の露呈 | 第51-58页 |
*事実と虚構 | 第51-55页 |
*現実との「通気口」 | 第55-56页 |
*作家の自己反省 | 第56-58页 |
2、「大江的私小説」 | 第58-63页 |
第二節 ナラティヴの変化 | 第63-75页 |
1、一人称から三人称へ | 第63-69页 |
*『宙返り』における視点人物の交代 | 第65-69页 |
2、視点レベルの異化 | 第69-75页 |
第三章 周縁から同時代を見つめて | 第75-104页 |
第一節 同時代性と周縁性 | 第75-88页 |
1、同時代性 | 第75-80页 |
*時代に参加する作家 | 第75-77页 |
*同時代に対する作家の態度 | 第77-79页 |
*小説の時間的展開 | 第79-80页 |
2、周縁性 | 第80-88页 |
*中心指向性に対する逆流 | 第80-84页 |
*周縁性に立つ日本人のモデル | 第84-86页 |
*傍点に見られる「周縁意識」 | 第86-88页 |
第二節 文学と現実の呼応関係 | 第88-104页 |
1、信仰に対する作家の態度 | 第88-91页 |
2、大江文学に見られる新興宗教問題 | 第91-98页 |
*『燃え上がる緑の木』と『宙返り』の教団の共通性 | 第91-93页 |
*日本社会における新興宗教の問題 | 第93-95页 |
*作品に反映される宗教問題 | 第95-98页 |
3、文学と現実の呼応関係 | 第98-104页 |
第四章 「心の恢復」を求めて | 第104-131页 |
第一節 「恢復を求める図式」とその発展 | 第104-120页 |
1、「恢復を求める」主題と図式 | 第104-107页 |
2、二重になる図式 | 第107-117页 |
*『燃え上がる緑の木』の場 | 第109-113页 |
*『宙返り』の場 | 第113-117页 |
3、一体となる『取り替え子』と『憂い顔の童子』 | 第117-120页 |
第二節 社会の恢復から個人の恢復へ | 第120-131页 |
1、「生と死の問題」を考えて | 第120-126页 |
*作家自身の年齢の問題 | 第121-124页 |
*身近な者の死 | 第124-126页 |
2、社会の恢復も忘れずに | 第126-131页 |
終章 文学の世界に生きる作家 | 第131-144页 |
1、大江は現実世界と文学世界に生きる作家である | 第131-134页 |
2、大江の作品群の中に強い間テクスト性が存在する | 第134-136页 |
3、大江は近年の創作の中で、意識的に「ズレ」を導入している | 第136-139页 |
4、大江は近年の作品を通して、「晩年の難関」を突破しようとしている | 第139-144页 |
付録 | 第144-152页 |
1、大江健三郎全小説 | 第144-148页 |
2、大江健三郎のエッセイ、講演およびその他の著作 | 第148-151页 |
3、中国における大江健三郎作品の翻訳出版 | 第151-152页 |
参考文献 | 第152-157页 |
1、近年出版された主な研究書 | 第152-153页 |
2、近年発表された主な論文、報道、書評など | 第153-157页 |